飼う前の心構え
  シマリスに限らず、生き物を飼うということは、その生き物の習性や生理、生態をよく知り、理解するこ
 とです。何も知らずに飼育を始めれば、必ず様々な問題に突き当たり、うまく飼育できずに、貴重な生き
 物を死なせてしまうことになるでしょう。ですから、このようなことが起きないよう、飼育する前に、彼らの
 ことを深く理解すれば、飼育がきわめて簡単で誰にでも飼えるというものではないことに気づくと思いま
 す。

飼育者の条件
 以上の他に、生き物を飼うためには飼育者にいくつかの条件があります。

@必ずその動物が一生を全うするまで、きちんと愛情をもって面倒をみてあげられますか?
   シマリスの寿命は飼育下で約5〜10年ですが、その間、しっかり面倒をみてあげられますか。途中
  で飽きて飼育を放棄したり、管理が面倒になり、ずさんになるようなら、始めから生き物は飼育しては
  いけません。

A金銭的な余裕がありますか?
   シマリスのように小型の生き物であっても、エサ代、適切な飼育をするための環境設備費、病気にな
  った時の治療費というふうに、さまざまな形で維持管理費が必要となりますが、金銭的な余裕がありま
  すか?

B病院に連れて行ったり、普段の面倒をみたりする時間に余裕はありますか?

C家には適切なゲージを置く場所などの飼育スペースはありますか?

D家族は同意していますか?

   そもそもペット飼育が禁じられているマンションやアパートに住んでいたり、家族に動物を買うことに
  反対する人がいたり、動物アレルギーを持っている家族がいたりはしませんか?これらをふまえて、き
  ちんと深い愛情を持ち、適切な飼育管理ができるか冷静に考えなくてはなりません。

リスは野生を残した動物
   シマリスはよく人馴れもし、手乗りにもなりますが、ペットショップで見かけるシマリス(チョウセンシマ
  リス)の多くは野生由来のものです。人馴れしたものや、繁殖固体であっても、シマリスは野生を残し
  た動物で、あることを絶対に忘れてはいけません。

過度なスキンシップはストレスになる
   馴らしたいがために、過度なスキンシップをはかることはシマリスにとって大きなストレスに他なりま
  せん。シマリスに限らず、飼育動物を馴らそうとした時、馴れないからといってその動物への愛情が薄
  れるようであれば、初めから動物を飼わないほうがよいでしょう。